FXをしていると、「相場の方向はなんとなく分かるけれど、どこでエントリーすればいいのか分からない」という場面があります。
上昇しているから買おうと思っても、すでに価格が大きく上がっていると入りにくい。
少し下がってくると「ここが押し目かもしれない」と思い、さらに下がると「やっぱりトレンドが終わったのでは?」と迷ってしまいます。
私自身、エントリーする場所を考えるうえで大切にしているのが、1時間足のリターンムーブを待つことです。
リターンムーブを待つ理由は、そこで必ず反発するからではありません。
「どこでもエントリーできる状態」にするのではなく、自分がエントリーを検討する場所をあらかじめ決めておくためです。
この記事では、リターンムーブとは何か、なぜ私は1時間足のリターンムーブを待つのか、そしてエントリー場所を固定することで何が変わるのかを整理していきます。
リターンムーブとは何か
ブレイクした価格帯へ戻ってくる値動き
リターンムーブとは、価格が高値や安値、サポート・レジスタンスなどの節目を抜けたあと、再びその付近まで戻ってくるような値動きのことです。
たとえば上昇方向へ高値を抜けたあと、そのまま一直線に上昇し続けるとは限りません。
いったん下落して、ブレイクした価格帯付近まで戻ってくることがあります。
反対に、安値を下方向へ抜けたあと、一度上昇して抜けた価格帯付近まで戻る場合もあります。
私はこうした戻りを、エントリーを考える場所のひとつとして見ています。

ブレイクした瞬間にエントリーする必要はない
チャートを見ていると、大きなローソク足で高値や安値を抜けることがあります。
このとき、
「このまま行ってしまうかもしれない」
と思うと、すぐにエントリーしたくなることがあります。
しかし、ブレイクしたからといって、その後も同じ方向へ進み続けるとは限りません。
そのまま伸びる場合もあれば、一度戻ってくる場合もあります。ブレイクしたように見えて、元の価格帯へ戻ってしまうこともあります。
そのため私は、ブレイクした瞬間を追いかけるのではなく、1時間足でリターンムーブを待つことを意識しています。
なぜエントリーする場所を固定するのか
エントリーできそうな場所はチャート上にいくらでもある
エントリーする場所を決めていないと、チャートを見るたびに判断基準が変わりやすくなります。
「ローソク足が強そうだから入ろう」
「少し下がったから押し目かもしれない」
「高値を抜けたから今からでも間に合うかもしれない」
このように考え始めると、チャート上のさまざまな場所がエントリーポイントに見えてきます。
問題は、毎回違う理由でエントリーしてしまうことです。
そこで私は、エントリーを検討する場所をある程度固定するようにしています。
そのひとつが1時間足のリターンムーブです。
場所を決めておくと「待つ」という選択がしやすくなる
エントリー場所を決めるメリットは、エントリーしやすくなることだけではありません。
むしろ、エントリーしない時間を作りやすくなることの方が大切だと考えています。
リターンムーブを待つと決めているのであれば、まだその場所まで価格が戻っていないときは、基本的には待つことになります。
大きく上昇している途中で焦って飛び乗ったり、少し価格が動いただけでエントリーを考えたりする場面を減らせます。
「どこで入ろう」とチャートを見るのではなく、
「自分が待っている場所まで来たか」
という見方ができるようになります。
私は1時間足のリターンムーブを待っている
相場の方向とエントリーする場所は分けて考える
私のトレードでは、日足、4時間足、1時間足を見ています。
ここで大切にしているのは、相場全体の方向を考えることと、実際にエントリーする場所を考えることを分けることです。
上位足を見て「上昇方向を狙いたい」と考えたとしても、それだけですぐに買うわけではありません。
方向を確認したうえで、実際にエントリーを検討できる場所まで価格が来るのを待ちます。
そのときに私が見ているのが、1時間足のリターンムーブです。

リターンムーブが来なければエントリーできないこともある
リターンムーブを待っていると、そのまま価格が伸びてしまうこともあります。
後からチャートを見ると、
「入っていれば利益になっていた」
と思うこともあります。
ただ、すべての値動きを取る必要はないと考えています。
自分が決めた場所まで戻ってこなければ、そのトレードは見送る。
そうすることで、その場その場でエントリー条件を変えることを減らせます。
利益になった値動きを逃したかどうかではなく、自分が決めたルールで判断できたかを振り返りやすくなることも、エントリー場所を固定する理由のひとつです。
リターンムーブが来ただけではエントリーしない
「場所」と「エントリー条件」は同じではない
ここは注意したいところです。
私は1時間足のリターンムーブを待っていますが、
リターンムーブが起きた=必ずエントリー
という意味ではありません。
リターンムーブは、あくまでエントリーを検討する場所です。
相場全体の状況を確認せず、単純に「ブレイクした場所まで戻ってきたから」という理由だけでエントリーするものではありません。
まず上位足を確認し、そのうえで自分が待っている場所まで価格が来たかを見る。
この順番を崩さないようにしています。
リターンムーブを探すことが目的にならないようにする
リターンムーブという形だけを探し始めると、チャートのいろいろな場所がリターンムーブに見えてしまうことがあります。
これでは、エントリー場所を固定した意味がありません。
「リターンムーブがあるからトレードする」のではなく、
自分が狙っている方向があり、その中で1時間足のリターンムーブを待つ
という順番で考えることが大切です。
実際のチャートではどう見るのか
ここでは実際のトレードチャートを使うと、より分かりやすくなります。
上位足でどの方向を見ていたのか。
1時間足のどの価格帯をリターンムーブとして見ていたのか。
そして、どこまで待ってエントリーを検討したのか。
この3点を実際のチャート上に表示すると、単純なリターンムーブの説明だけではなく、私が実際にどのようにエントリー場所を絞っているのかを伝えやすくなります。
[実際の1時間足チャート画像]

エントリー場所を固定すると振り返りもしやすくなる
エントリー場所を固定することには、トレード後にもメリットがあります。
エントリーする場所が毎回バラバラだと、負けたトレードを振り返ったときにも原因を整理しにくくなります。
一方で、「私は1時間足のリターンムーブを待つ」という基準があれば、
- 今回はきちんと待てていたのか
- 待てずに早くエントリーしていなかったか
- そもそも自分が想定していたリターンムーブだったのか
といった形で振り返ることができます。
トレード結果だけを見るのではなく、自分のルールに沿って判断できていたかを確認しやすくなります。
まとめ
リターンムーブを待つからといって、そこで必ず反発するわけではありません。
私が1時間足のリターンムーブを待つ大きな理由は、エントリーを検討する場所を固定するためです。
エントリー場所を決めていないと、価格が動くたびに「ここから入れるのではないか」と考えてしまいます。
一方で、待つ場所を決めておけば、
「今入るべきか」
ではなく、
「自分が待っている場所まで来たか」
という視点でチャートを見ることができます。
もちろん、リターンムーブが来ただけでエントリーするわけではありません。
上位足の状況を確認し、自分が狙っている方向があり、そのうえで1時間足のリターンムーブを待つ。
私にとってリターンムーブは、相場を予測するためのものというより、エントリーする場所を絞り、余計な判断を減らすための基準として使っています。
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